アリソン・マシューズ・デーヴィッド『死を招くファッション 衣服とテクノロジーの危険な関係』
アリソン・マシューズ・デービッド『死を招くファッション 服飾とテクノロジーの危険な関係』読み終わった。製造過程で労働者を危険に陥れる帽子、着用者の汗で染み出す毒素を含んだ染料。恐ろしいエピソードが紹介されていく中で、危険が判明しても優先されるのは経済だった状況や
— あおのすけ (@auk_eon_so) 2022年12月18日
性差、女性差別・女性憎悪といった問題が見え隠れする。
— あおのすけ (@auk_eon_so) 2022年12月18日
19世紀に流行った鳥籠型ペチコートのクリノリン。発明して特許を取ったのは男性、着たのは女性。人と物理的距離を取れるクリノリンは、女性にとって男性による命令や望まぬ口説きから身を守る意味があった。それが男性の自尊心を脅かす。→
加えて頻発したクリノリンへの着火による事故。クリノリンで極端に大きくスカートを膨らませる女性を叩く流れができる。
— あおのすけ (@auk_eon_so) 2022年12月18日
うん…
身体に悪影響を及ぼすものでも、社会的な要請で身につけざるを得ないものは現代にも存在している。
— あおのすけ (@auk_eon_so) 2022年12月18日
何を身につけるかというのは意外に多様な意味合いを含むもので、いろんな判断基準を設けられることなんだと実感。
衣服を買うとき、何を基準に商品を選ぶか。様々な答えが出てくると思いますが、それを改めて考えさせられる一冊です。本書で紹介されるエピソードの中には現代ではおよそ考えられないものもありますが、決して過去のことにはなりきっていない衣服の危険性が私たちの身近にはまだまだあることが分かります。読み終わったあと、ついワードローブをチェックしたくなる本でした。