有明の月を見て
限りあればかつすみわたる世の中に有明の月いつまでか見ん
冒頭の和歌はこのブログのタイトルの元になった歌です。詠んだのは平安時代の歌人である和泉式部。高校時代にその名前を知り、日記を読んだり論文を漁ったりするうちにすっかり私のお気に入りの歌人になりました。
そんなお気に入り歌人の一首から名前を取ったこのブログは、会う人にも行く場所にも制限がかかっているうえ、これからどうなるか先行きの見えない日常を過ごす手助けにするつもりで作りました。
「先行きの見えない日常」と書きましたが、基本的には「私の日常」です。つまりは自分の気晴らしのためのブログです。
近況や面白かったものなどを書いていくのを当面の目標にします。
そんなわけで、さっそく近況報告を。
誰に宛てたわけでもないというのは気楽でいいですね。
学生である私の生活の中心は授業です。もっと言うと、オンライン授業です。先週までは対面の授業もありましたが、緊急事態宣言を受けてすべてがオンラインになりました(学校は都内にある)。
自分の生活リズムの規則正しさがいかに学校に支えられていたかを思い知っています。ほとんどオンデマンド型じゃあねえ……。形式はオンデマンドでも、早寝早起きを徹底するために実際の授業開始時刻に合わせて受講してみようかなと考えています。一部、ライブ形式のものもあることだし。
授業以外の時間は、だいたい本を読むか書きものをするかというところ。この授業・読書・書きものの三つが私の日常の大半を占めている、と言いたいのですが、実際はぼんやり漫画を読んだりお昼まで布団の中でだらだらしたり、そういうことに時間を持っていかれています。
私はそういう人間なんだという諦めと、いや自分を律して効率的にすべきこととしたいことだけで過ごせるはずだという意地のようなもので心が二分されている今日このごろです。
ところで、なぜ今日ブログを作ったかというと、日常生活に変化があったからです。変化というのは、居候していた人が出ていったこと。
出ていったというか、自分の部屋が住める状態になったのでそちらに移ったということです。この居候していた人は三月半ばから今日までの私の生活で非常に重要な位置にありました。
なんと、ご飯を作ってくれていたのです。
「お邪魔しているから」という理由で、料理本を買ってきて、買い物に行って、食材と調味料をそろえ、料理をしていてくれたんです!
私より遥かにちゃんと料理をする人で、各種調味料もきちんと買い込んでくれた。いわく「いかに効率よくできるか考えるのが楽しい」とのこと。私は包丁を握るのすら嫌だ。でもこの人が来る前の私は何を食べていたのかもう思い出せない…
— あおのすけ (@auk_eon_so) 2021年5月5日
このツイートの通りです。特に最後の一言。
実家を出て以来、こんなに充実したご飯を食べられていた期間はありませんでした。
明日からどうするよ、私。
どうするも何も、冷蔵庫にはまだ買ってきていただいた食材が残ってるし、規則正しい生活は食事ももちろん含むし、頑張るしかない。
まあ全然料理しなかった時期でも生きていたし、大きく健康を害することもなかったからほどほどに頑張ります。
私がTwitterでフォローしている人の中には、「あれが食べたいな」とツイートしたしばらくあとに「作った!美味しかった!」とツイートするような人がいます。
上手いとか下手とか効率的かそうじゃないかとかはいったん置いて、私も、自分が食べたいと思ったものは作れるくらいになりたい。